養老孟司の<逆さメガネ> |
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| 「 バカの壁 」を執筆したことで有名な養老孟司さんが書いた本です。
これは教育という題材を通して、物事の見方や考え方を述べた本です。
そして子育てについての根っこのところで、深く共感しました。
「 子供は自然のもの 」ということを全編とおして書かれています。
面白かったのが、著者が百円玉とゾウムシについて述べているところです。
道端にゾウムシがいても、たいていの人は気にも止めないけど、百円玉が落ちていたらたぶん足が止まる。
それは百円玉が「 行動に影響するもの 」であるから。
ゾウムシとなると、よっぽど虫好きの人でないと行動には影響しない。
その指摘が、私の疑問の答えになっていたようでハッとしました。
子供が1歳くらいのとき、散歩をしていると
あらゆるゴミたち、吸殻やペットボトル、紙袋などなどに反応して、触ろうとしていた子供が2、3歳くらいになると視界に入っても関心を示さなくなるのです。
よっぽど口に入れようとしなければ、注意をしなかった私なので、どうしてかな~と考えてました。
で、この本です。
子供は子供なりに、「 自分の行動に影響しない 」ということを考えていった結果なのかなと思いました。
ゴミをゴミとして認識したことで、ゴミは自分と関係ないと。(好みのゴミ?だけに反応するようになってる)
ちょっと反省ですが、せめて明らかなゴミを見たときくらいはサッと拾っておけば良かったかなと思います
(もちろん今からでも実践できることだけれど・・・)
専門的になってしまう部分もあるけれど、どこも違う角度から子供の教育ということを論じているので面白かったです。
そして、こういった考え方のできる人が増えたら、子供はもっと伸び伸びできるんだろうな~と思いました。
せめて、親の私くらいは・・・と思って、たまに読み返している本の一つです。
昨日は幼稚園のお友達が沢山遊びに来てくれたので、大興奮の娘たちは、体力を使い果たし7時半頃には布団に入っていきました。
まだまだ、自然な状態の子供達です
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3月12日(火)06:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 読んだ本 | 管理
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